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【独立開業】バブルの頃にトラックを買っていた会社が生き残った

お仕事のはなし

不動産投資をやっている人が多くなってきたように思います

同業(会計士や税理士)と話をしていると、結構な頻度で不動産投資の話が出てきます。

すでにしている方や今後しようと思っているという方の両方です。

早い人だと私が監査法人にいた頃から不動産投資を始めていたので、そういった方は7~8年くらい前から投資をされていたということになります。

7~8年くらい前というと、ずっと不況だった不動産業界が持ち返し始めて数年が経った頃だったように記憶していますので、

「なるほど、うまい人たちはこうやって、儲かるんだな。」
(安いときに仕入れて高くなって売る)

と思いながら、当時、話を聞いていたのを覚えています。

あまり積極的に不動産の市況などの情報を得ようとしていない私にですら、年々、こういった話が頻繁に入ってくるようになってきたように感じますので、ということは、投資を始めるタイミングとしてはもう遅いんだろうなと思っています。
(そういっては、いつまでたっても投資をしないのだと思います。)

「数年後くらいには、また市況が悪くなるのかな。」

なんて思って様子を見ていますが、どうやら、まだまだそういった状況には、なっていなさそうです。

バブルほどではないのだと思うのですが、少し気になります

「じゃ、お前も投資をすればいいではないか。」

と言われてしまいそうですが、

「バブルとは違うけれども、世の中全体が同じ方向を向いて儲かる話をし始めるときって、なんか危なさそうだな。」

と思っており、不動産投資に手を出そうとはとても思えません。
(そもそもバブルの時期に生まれていなかったので、経験すらしていないのに例えるのは適切ではないかもしれませんが。)

不動産の時価って、賃料収入の20年単位くらいの長期の将来の見込みで決まってくるように思っておりまして、20年間の状況を正確に予測できる人はいないように思うので、そうすると、感で投資をしているように思ってしまう訳です。

今後、不動産の市況が悪くなったときに、投資に回せるほどのかなりの余剰資金を持てるような人間になっていたら、不動産を買ってみたりするのかもしれませんが(安く買うを実行するということです。)、これだけ不動産投資が盛り上がっている状況で投資を始めようなんて、恐ろしすぎて、とてもできそうにありません。

なんか、一生懸命やらない理由を書いていますが、数年後、はたまた数十年後に、

「やっぱりあの時、投資を初めておけばよかったぁ~。」

なんて思うのかもしれないですね。
(実際、株価がこんなに持ち返すなんて10数年前には思っていなかったですし。)

不動産投資って時間を取られないのかが疑問

時価云々の話はさておき、時間の観点で気になることがあります。

株の投資って、長期投資の場合は、日々の株価の動きをあまり気にする必要はないと思っていますので、投資後にそんなに時間を奪われることはなさそうに思っています。
(投資前にIR情報などをたくさん読み込んだり、その業界を勉強するなどの時間はかかりそうですね。)

対して、不動産投資って、まず、どこの物件に投資するかの選定に多大な時間がかかるように思っており、投資した後も、賃借人との契約だったり、内装の修繕など物件価値を上げることを行ったりと、結構忙しいのではないかと思っています。
(不動産管理会社がある程度やってくれるにしても、それでもやはり時間を取られてしまうのではないか?ということです。)

仮に結構忙しいとなると、

「本業の片手間に不動産投資をやっている人達って、投資したところで、本当に儲けることができるのだろうか?」

という疑問が沸いてきます。

本業でやっている人との本気度合いの違いで、負け確定ではなかろうか?ということです。

なんとなく、不動産に投資しようとしている人は、投資した後はそこまで労力をかけずに稼げると思っているように感じているのですが、実際はどうなんでしょうか。

バブルの頃にトラックを買っていた会社が生き残った

「バブルの頃にトラックを買っていた会社が生き残った。」

と言う言葉を、税務調査をしていた頃(リーマンショック後でバリバリ不況だったころ)に聞いたことがあります。

バブルの頃に、みんなが株だ土地だと投資をしていた中、儲かったお金を事業のために使っていた方が、生き残ることができたという話です。

この考えが頭に残っているからか、半端に儲かっている人や若い方が不動産投資を始めているのを見ると、

「ご自身の事業のことだったり、ご自身の価値を上げることにまずは投資をした方がいいんじゃなかろうか。」

と思ってしまいます。
(余計なお世話ですよね。ごめんなさい。)

確かに金は寝かしていても、何の価値も生みませんが(私もお金を寝かしてしまっており、雀の涙ほどの利息しか生んでいません。)、かといって、

「なんで、多少儲かったくらいで、そっちに走ってしまうんだろうか?」

と疑問に思うというわけです。

私も半端に儲かり出したら、同じような行動に出てしまうのでしょうか。

ちょっと不安です。

新しい仲間を迎え入れるために使う、便利なシステムを導入する、機器を買い替えるなどといった、事業に関することにお金を使えるような経営者でありたいと思っているのですが、さてはて、実際にそのような状況に置かれたら意思を強く持てるものなのでしょうかとも、考えてしまいます。
(念のためですが、事業に関することにお金を使うということは、むやみやたらに事業を大きくするという意味ではなく、よりよく働ける方法を模索するということです。)

意思決定の過程を知ってみたい

不動産投資について、ネガティブなことを書いてしまいましたが、お金の使い方や考えは人それぞれですので、そういった人達を攻撃するような意図はまったくありません。

むしろ、投資できるほどの余剰資金があって、すごいなと思います。借入の信用力も含め。

不動産投資の意思決定の過程を知ってみたいという、ちょっとした興味があったのと、今書いておけば、今後も不動産の価値が上がり続けたときに、当時の自分の思いはこうだったからしょうがないじゃないかという、言い訳づくりになるかなと思い、少し書いてみました。

日々精進。


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