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システマチックになっていくのは嬉しいけれど

消費税のはなし

システムがやってくれるって便利ですね

e-taxがどんどん進化しており、給与所得者の確定申告などは、源泉徴収票の情報を入力する(または読み取らせる)だけで、ほぼ完成させることができるなど、目覚ましい進化を遂げています。

日々の記帳業務もしかりで、機械ができることは機械にどんどんやらせればいいと思っているので、とても喜ばしい限りです。

反面、少し不安もあります。

というのも、システムが勝手に作ってくれるようになると、人間ってその仕組みを学ばなくなるように思っており、いずれはシステムを作った人以外、誰も仕組みをわからない日が来てしまうのではないかと思っています。

特定収入の調整計算

だいぶ前になりますが、税務調査先でこんなことがありました。

とある役場にかなり長い期間税務調査にお邪魔していなかったので、消費税の税務調査でお伺いしました。

役所などの不課税収入が多い課税事業者は、特定収入という、かなり特殊な計算を行う必要があるのですが、この特定収入の調整計算をどうやっているのか質問したところ、ずっと前からブラックボックス化してしまっており、もはや誰も解明できない状態となってしまっているとのことでした。

ブラックボックス化した理由を解明するため、ご担当者の方にそもそも特定収入の取り扱いについてどれくらいの経験と知識をお持ちか聞いてみたところ、ほぼまったくわからない、引継ぎマニュアルがあるので、一応はその通りにやっているが、あとは機械が計算してくれるので、詳細を勉強したことも調べたこともないとのことでした。

一応は解明を試みたのですが、計算式に使われている数値がどこから来たのか質問しても、その数値は過去からの継ぎ足しの秘伝のたれのごとく累積したものであって、説明しきれないと言われ、最終的には断念しました。

手書きで一度やってみたらいいかもしれない

税務署では税務調査が終わった後、決議書といって民間企業でいうところの稟議書みたいなものを作成します。

その決議書は私の当時の上司が現場の調査官だったころは手書きだったらしいのですが、私が在籍していた頃はシステムに数値を入力していくだけで、決議書の該当する箇所にきれいに数値を入れてくれる仕組みになっていました。

この上司が、

「村上。いっぺん、手書きで決議書を書いてみろ。」

と言われ、

「システムに数値を入れれば勝手に作成してくれるのに、なぜにやらねばらならぬのだ、、」

と思いつつも、いろいろと調べながらやったわけですが、案外これが役に立ちました。

システムってあらゆる事象に万能に対処しきれるわけではないので、決議書の作成においても、稀に、自分で考えて数値を入れる必要があったりしますし、システム対応できていても、入力場所の誤りなどのエラーではじかれてしまった場合に、入力者はそもそも理解をしていないので、エラーの原因がわからず対処できないといった状況になったりします。

このような時に、手書きの経験が活きて、パッと対応できちゃうんですよね。わかっていると。

昔見た映画の「踊る大捜査線」で、普段はシステムで行っている地下鉄の運行計画を、システムが使えないので、手で運行計画を作っていた頃のベテランをお呼びして、対応してもらっているという場面がありました。

近い将来、何らかの理由でシステムが使えなくなったときに、手計算で税金計算ができる、ベテランの税理士先生に助けを請う場面が生じるのかもしれませんね。

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